あいちシンクロトロン光センターについて

所長挨拶


 2015年度までのあいちシンクロトロン光センター

 あいちシンクロトロン光センターは、2013年3月の供用開始以来、3年が経ちました。2013年度の施設の状況、利用状況については前の挨拶で少し詳しくグラフも用いてご報告しました。

2015年度までの概況です。

・2015年度の利用数は1,628シフト(1シフト=4時間)、2014年度は1,409シフト、2013年は(1,061シフト)で、想定以上の推移をしました。図1に年度毎の産学公共の割合を示していますが、企業利用(産学共同を含む)が7割前後を維持しています。

・3月末までに200の企業・大学等の利用がありました。このうち2014年度の新規ユーザーは53機関で2015年度は42機関でした。利用の裾野は着実に拡大して来ました。

これらは、産業利用コーディネータによる利用促進活動や成果公開型無償利用制度による活用事例の抽出、成果公開の情報発信のためだと理解しています。引続き、新規開拓に努めています。

・2013年3月の供用開始から、年々、利用率は上昇傾向にあり、2013年度の平均利用率は63.8%でしたが、2014年度には78.4%、2015年度は2本のビームラインが供用に加わりましたが、81.2%となりました。当施設の認知度や利便性が徐々に高まってきたと考えています。  

・特に、硬X線ビームライン(BL5S1、BL5S2)については、利用申込が超過している状況であったため、臨時的に夜間利用を行ったほか、県の支援を得て新たなビームライン(BL11S2)の整備に着手しています。これにより、特に利用希望の多い硬X線XAFSのオーバーフローが解消できるかと思います(供用開始予定は2017年度からですが)。

・2015年度には、軟X線ビームライン(BL1N2)を文部科学省の補正予算で整備してきました。これにより、今まで空白であったエネルギー領域(0.85keV~1.75keV)がカバー出来、当初予定の「全エネルギーを切れ目無くXAFS測定が出来る」が満たされることになりました。

・同じく文部科学省の補正予算で、名古屋大学が単結晶X線回折ビームライン(BL2S1)を整備しました。これは名古屋大学の専用ビームラインですが、学術利用の他、産業利用にも供せられています。

・その他、株式会社デンソーの専用ビームライン(BL2S3)の建設も進んでおり、2016年度初めには利用が開始されます。

実際にはまだまだ利用者の要望に応えきれていない測定手法や測定精度の向上など課題が多々残っています。これらを早急に整備し、利用者のニーズに応えていくことが必要です。日々の改善整備はホームページに掲載していますので、ご覧いただいて測定可能な方法とレベルをご確認頂けると幸いです。引き続き、積極的なご利用と忌憚のないご意見を下さるようお願い申し上げます。

2016年4月20日

あいちシンクロトロン光センター

所長 竹田 美和

 

  2013年度1,061シフト       2014年度1,409シフト       2015年度1,618シフト

            図1  利用シフト数と産学公共の割合の年度推移 

 

 

           

            図2  2015年度 利用企業の所在地

 

 

            図3  2015年度 利用企業の業種

 

 

 


所長挨拶2013

所長挨拶2014


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