あいちシンクロトロン光センターについて

所長挨拶

 
 あいちシンクロトロン光センターは、2013年3月の供用開始以来、早くも4年が経ちました。この間、施設の運営と改善、新しいビームラインの建設、研究会や成果報告会の開催等、大変慌ただしく過ごして参りましたが、2017年度に入り、少し落ち着いて来たかと思います。
 

2016年度までの概況です。

・2016年度の利用数は1,642シフト(1シフト=4時間)で、2015年度の1,628シフト、2014年度1,409シフト、2013年1,061シフトと右肩上がりで増大してきました。利用率が100%のビームラインも続出し、全体としては飽和状態に近づきつつあります。

・企業利用(産学共同を含む)は7割前後を維持していますが、大学の利用が大きく伸びているのが最近の特徴で、開設当初の12大学が2016年度には29大学へと広がっています。

・3月末までの累計で256の企業・大学等の利用がありました。2016年度の新規ユーザーは54機関で毎年ほぼ50の新規ユーザーが加わり、利用の裾野は着実に拡大しています。

・2013年3月の供用開始から、年々、利用率は上昇し、初年度2013年度の平均利用率63.8%が2016年度には88.5%となりました。  

・特に、硬X線XAFSビームライン(BL5S1)については、利用申込が受け入れ枠を常時超過していたため、愛知県の支援を得て新たなビームライン(BL11S2)を整備して来ましたが、2017年1月より供用を開始しました。大幅な超過はなくなりましたが、両ビームラインとも100%の利用率で推移しています。

・2015年度に利用が開始された軟X線ビームライン(BL1N2)、名古屋大学の単結晶X線回折ビームライン(BL2S1)、および株式会社デンソーの専用ビームライン(BL2S3)を含めると、あいちシンクロトロン光センターには10本のビームラインがあり、開設当初の6本から毎年のようにビームラインを建設してきました。

・また、愛知県の「知の拠点あいち重点研究プロジェクト」のために建設したビームラインも2017年度から一般利用に供することとなりました。X線トポグラフィやX線CT、リガ・プロセスなど、広い面積に照射できるビームラインです。このビームラインを含めると全11本での運用となります。
 

 昨年度も書きましたが、全てのビームラインが全機能を発揮している訳ではなく、測定手法の拡充や測定精度の向上などの課題が多々残っています。日々の改善整備についてはホームページに掲載していますので、ご覧いただいて測定可能な方法とレベルをご確認頂けると幸いです。引き続き、積極的なご利用と忌憚のないご意見を下さるようお願い申し上げます。

 

2017年6月8日

あいちシンクロトロン光センター

所長 竹田 美和

 

  


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