硬X線領域の X 線吸収微細構造 (XAFS)測定を行い、材料中の原子の結合状態や局所構造を解析する。 硬X線 XAFS 測定の高い需要に応えて、 BL5S1 と同等のスペックを満たしつつ、 更なる高エネルギー側での利用をサポートすることを目的する。 現在チタン (Ti)からカドミウム(Cd)までのK-吸収端、セシウム(Cs)からビスマス(Bi)のL-吸収端を測定対象としている。 BL5S1 と同様に透過法、 7素子シリコンドリフト検出器による蛍光法、 転換電子収量法による測定が可能であり、 水素・酸素供給排気設備と、 in-situ XAFSフローセルを使用した時分割測定も可能である。
光エネルギー | 5~26 keV (0.25~0.05 nm) |
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ビームサイズ | 0.40 mm×0.30 mm (幅×高さ:通常集光時) |
分解能(E/ΔE) | 7000 @12keV (※ Si (111) 計算値) |
光学系
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光子数
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測定可能元素
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※黄色 : K吸収端
緑色 : L吸収端
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※参照試料はユーザー様にご自由にお使いいただけますが、作製から日数が経過している物もあるため試料の品質 (構造・化学状態など)の保証はいたしかねます。測定されたデータについては、自己責任でご利用いただきますようお願い申し上げます。
昇温限界温度(℃) | 昇温速度(℃/min) | |
金属セル※ | 650 | ~ 10 |
透過用石英セル | 900 | ~ 30 |
蛍光用石英セル | 800 | ~ 30 |
ガス種 | 使用可能流量 (ml/min) | 使用可能濃度 (%) |
H2 | 4 ~ 100 | ~ 100 |
O2 | 4 ~ 200 | ~ 100 |
N2 | 10 ~ 500 | ~ 100 |
He | 10 ~ 500 | ~ 100 |
Title | Updated | File |
Athena のインストール方法及びデータの開き方 | 2020.12.1 | |
Athena の便利な使い方 | 2018.10.9 | |
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Athena,Artemis チュートリアル(作成 / 京都大学 朝倉博行先生) | site |
Title | Updated | File | Notes |
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