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BL2S1 単結晶X線回折(名古屋大学)

ビームラインン概要

大面積の二次元検出器 (ADSC Q315r またはPILATUS 1M)による単結晶の X 線回折測定により,タンパク質や機能性有機分子などの結晶構造解析が可能です.水平分散の非対称結晶分光器のビームラインですが,複数の分光結晶を交換して使用することで広いエネルギー(波長)範囲を使用することが出来ます.試料結晶ゴニオは XYZ ステージ付き高精度高速回転軸ゴニオで,標準先端部は凍結タンパク質結晶用のクライオピンがそのまま磁石でマウント出来る標準的な構造ですが,特殊な先端部を整備することでさまざまな試料結晶にも対応可能とする予定です.2015年5月から供用開始を予定しています.

単結晶 X 線回折装置は 2 θ 光学台上に設置され,2 θ の回転範囲は 12.5 - 33.5 度です.試料結晶ゴニオは XYZ ステージ付き高精度高速回転軸ゴニオで,先端部は凍結結晶測定用のクライオピンがそのまま磁石マウント出来る標準的な構造です.カメラ長(試料結晶:検出器距離)は 90 - 340 mmで可変で,検出器は二次元検出器(ADSC Q315r または PILATUS 1M)を備えており,必要に応じて交換する予定です.凍結結晶用のコールド窒素ガス吹きつけ型冷却装置を保有していますが,回折計が 2 θ ステージに搭載されているため,凍結試料結晶の自動交換ロボットの導入予定はありません.

光エネルギー 7 - 17 keV (0.18 - 0.07 nm) (波長=1.12Å,0.75Å,1.8Å)
ビームサイズ 0.18 mm×0.19 mm (H×V)
分解能(E/ΔE) > 2000 @ 12keV
光子数
1.9×1010 Photons/sec @1.12Å
8.0×109 Photons/sec @0.75Å

  

 

現在の整備状況

  • サンプルホルダー: 18 mm のCrystalCapを磁石でマウント (参考)メーカHP
  • 制御ソフト: PFの構造生物BLグループで開発使用されている【UGUI】を導入
  • 解析ソフト: XDS と iMosflm がインストールされています
  • 使用可能なモノクロ結晶: λ=1.12Å, 0.75Å, 1.8Å
  • 検出器: Q315r (CCD) 受光面:315 mm正方形
  • カメラ長は: 90 mm ~ 340 mm 可変
分解能早見表(Å) 【カメラ長、波長および検出器の選択】
  
 
       Q315r           PILATUS 1M    
 
 (deg)
検出器高さ  波長(Å) 0.75 1.12 1.80 0.75 1.12 1.80
センター カメラ長 90mm  0.75 1.12 1.80 0.99 1.47 2.37 60
340mm  1.75 2.61 4.19 2.94 4.39 7.05 25
+75 mm 90mm  0.66 0.99 1.59 0.74 1.10 1.77 60
340mm  1.27 1.90 3.05 1.68 2.51 4.04 25

 

(2015.7現在)

 

 

ビームラインのリファレンス

  • Watanabe, N., Nagae, T., Yamada, Y., Tomita, A., Matsugaki, N. & Tabuchi, M.  Protein crystallography beamline BL2S1 at the Aichi synchrotron  J. Synchrotron Rad. 24, 338-343 (2017).
 

 


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