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食の安心・安全技術開発プロジェクト

プロジェクトリーダー

〜誰にも負けない努力〜
田中 三郎
(豊橋技術科学大学 教授)
田中 三郎の写真

総括

このプロジェクトは11大学5公的研究機関36企業(うち中小企業15社)が参画しており、研究者総勢150人の大型プロジェクトです。愛知県は全国屈指の農業生産高、食品生産高を誇り、県内で食の安心・安全に関するプロジェクトを推進することは極めて意義あることと考えています。

中でも、食品に混入する残留農薬、異物、微生物への関心は非常に高いものがあり、プロジェクトでは「世の中に無いデバイスを作ることができる研究者と現場を知っている研究者の集約」によって、最先端の計測技術を用いて、高精度、迅速、安価な検査検出装置の開発を進めてきました。このプロジェクトは“出口重視”であり、実用化を目指して参加企業と密な連携を図り、30点余の製品開発に取り組み、多大な成果を挙げております。

今後も企業との連携を継続し、高精度検査によって実現する安心、安全な食品の提供を可能にすべく努力する所存です。

実現した主な技術・装置等

食品中の農薬等化学物質を数秒から数十分で検出

分光式モバイル型残留農薬測定装置によりppm以下の精度で10秒以内の検出実現

食品中の直径100μmオーダーの小さな固形異物を検出

NIRイメージング異物検査装置によって毛髪(約100μm)の検出実現

食品中の微生物を出荷前までに検出、30分以内に同定

光学式微生物微小コロニー検査装置によって3~4時間以内の検出実現

研究開発成果

G1】農畜産物等の有害化学物質を検出できる高度な計測デバイスの開発

G2】食品等の固形異物を検出できる高度な計測デバイスの開発