PROJECT MATERIAL
モノづくりを支える先進材料・加工技術開発プロジェクト

M1

焼かずに作るセラミックスの
シンクロトロンによる解析と産業応用

放射光で確固たる特許を取得、世界で使われる材料を愛知から発信

研究開発の概要

本地域の代表的な産業の一つであるセラミックス製品は、焼成関連工程で製造エネルギーの約7 割を消費し間接的にCO2を排出している。本研究開発で用いる焼かずにセラミックス製品を作るプロセスは、このエネルギー消費を抑えることで製造コストとCO2排出の低減が実現し、地域産業の永続に貢献できる。
また無焼成セラミックスは一部製品化されているものの固化メカニズムが未解明なことから実用化例が乏しい。
このメカニズムについてシンクロトロン施設とあいち産業科学技術総合センターの高度分析施設を用いて解明し、さらに知の拠点あいちを活用した実用化例を示すことで、地域産業への発展応用が可能となる。

事業化リーダーより

北川工業株式会社 先行開発部 近藤 康雄

【重点研究プロジェクトに参加して】
我々のグループは異業種三社が参画している特徴がある。各社が個別のニーズを持ち寄り、無焼成セラミックス技術という大学シーズ技術から、一度に三種類のアプリケーションが生まれる効率の高さもある。また知の拠点あいちや大学、科学技術交流財団を介した
異業種交流の促進は、企業にとって技術的な成果だけでなく人材育成の面でも有効であると感じた。
【今後の展開】
無焼成セラミックス技術はエネルギーコストに依存する焼成プロセスを不要とする。しかしその工程の多くを従来の窯業プロセスに依存している点で、地域産業を阻害しない。さらに当成果の実用化には地域産業との連携が重要となる。
今回の三種類の成果についてそれぞれ応用分野は異なるが、プロセスの開発や信頼性評価を進め、早いものでは平成31 年度の試験販売開始を目指している。さらに大学を中心とする連携では、無焼成技術を活かした機能性の追及を進め、今後も研究開発を継続したい。