愛知県の線画

知の拠点あいち
重点研究プロジェクト


研究開発成果

2019年度~2021年度

Ⅲ期 研究開発成果のイラスト
PV PI PM

PV

近未来自動車
技術開発プロジェクト

PI

先進的AI・IoT・
ビッグデータ活用
技術開発プロジェクト

PM

革新的モノづくり
技術開発プロジェクト

知の拠点あいち重点研究プロジェクト アイコン

Overview

Ⅲ期の概要

知の拠点あいち重点研究プロジェクト アイコン

知の拠点あいち重点研究プロジェクトは、大学等の研究シーズを活用したオープンイノベーションにより、この地域の産業が抱える技術的課題を解決し、新技術の開発・実用化や新たなサービスの提供を目指す産学行政連携の研究開発プロジェクトです。重点研究プロジェクトⅢ期では、令和元年度から3 年度までの3 年間にわたり、3 つのプロジェクト、併せて26 件の研究テーマに取り組みました。

事業の概要

期    間 期間 3年間(令和元年度~3年度)
参 加 機 関 参加機関 106企業、19大学・12研究開発機関等
(令和4年3月現在)
プロジェクト

近未来自動車技術開発プロジェクト

先進的AI・IoT・ビッグデータ活用技術開発プロジェクト

革新的モノづくり技術開発プロジェクト

研究テーマ数 3プロジェクトで26テーマ
規    模 規模 1プロジェクトあたり約3億円/年間

機 能

事業の概要のイラスト

研究スケジュール

研究スケジュールのイラスト

数字で見る研究開発成果

数字で見る研究開発成果のイラスト

総括と展望

公益財団法人科学技術交流財団
重点研究プロジェクト研究統括
架谷 昌信
(愛知工業大学 特任教授)
架谷 昌信の写真

知の拠点あいち重点研究プロジェクトは、大学等の研究シーズを活用してオープンイノベーションにより、この地域の産業が抱える技術的課題を解決し、新技術の開発・実用化や新たなサービスの提供などを目指す産学行政連携の研究開発プロジェクトです。

重点研究プロジェクトⅢ期では、令和元年度から3年度までの3年間にわたり、「近未来自動車技術開発プロジェクト」「先進的AI・IoT・ビッグデータ活用技術開発プロジェクト」「革新的モノづくり技術開発プロジェクト」の3つのプロジェクト、併せて26の研究テーマ、87件の開発ターゲットの研究開発に、106大学、19企業、12研究機関から1,063名の研究者・技術者等が参加し、知の拠点あいちを中心に大学、企業、研究機関が連携して、技術の確立、成果の社会実装を目指して研究開発を進めてきました。期間中は、新型コロナウィルス感染症の感染拡大という厳しい状況下での研究開発となり、少なからず研究活動への影響もありましたが、研究開発の目標としてきた「技術の確立」段階以上には開発ターゲット全体の87%が到達し、生産準備・製品化に至ったものも15件あるなど、概ね所期の目的を達成することができました。また、将来の技術革新を担う人材(財)の育成や研究者・技術者のネットワークの構築、さらには研究開発の進捗状況を見える化し研究管理や評価にフィードバックする研究開発のフェーズ管理に加えて、ユーザー企業や用途開拓を担う企業の参加を得て、開発段階からユーザーニーズを反映させたり、ビジネスプランの柱となる事業連携チェーンの構築など成果の社会実装を睨んだ研究マネジメント手法を展開しております。また、今回の参加企業の中にはいわゆるスタートアップも9社ほど参加しており、それぞれのコア技術を磨き、今後の事業化への足がかりをつかむなど、特色のあるプロジェクトとなったといえましょう。

今日、工業社会からデジタル社会・データ駆動社会への移行という大きな潮流の中で、生活スタイルや社会構造が大きく変わろうとしています。モノづくりの現場においてもこの渦から逃れることはできず、確かな対応が余儀なくされております。とりわけ喫緊の課題となった気候変動問題に関しては、メーカーのみならずサプライチェーンも含めたモノづくりの連鎖全体としてカーボンニュートラル(脱炭素社会)への移行が必要であり、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速化はその実現のための有力な手段と考えられます。このほか、様々な技術分野において現状の延長線上にはない革新的なイノベーションが求められています。

重点研究プロジェクトは、そのプロセスにおいては、企業・大学・研究機関が切れ目なくつながり連携し、あたかも仮想空間上に一つの研究開発機関を置くオープンイノベーションのネットワークです。また、こうした新しい社会課題に対応する基本軸を兼ね備えています。今後、さらに研究開発の裾野を前広に展開し地域発のイノベーション創成の要として貢献することを強く期待します。