DX
第4次産業革命をもたらす
デジタル・トランスフォーメーションの加速に資する
技術開発に取り組む

D6

〈弱いロボット〉概念に基づく
学習環境のデザインと社会実装

子どもたちの優しさや強み、ウェルビーイングを引き出すための仕掛けづくり

研究開発の概要

 子どもたちの手助けを得ながら目的を果たしてしまう〈弱いロボット〉は、そのかかわりの中で子どもたちの優しさや強み、新たな工夫や学びを引き出すことにくわえ、子どもたちのウェルビーイング(=自らの能力が十分に生かされ、生き生きとした幸せな状態)をアップさせるなどの性質を備えている。
 本研究プロジェクトでは、これらの〈弱いロボット〉の特徴を生かしながら、「未来の教室ビジョン」に掲げられた3つの柱である、「学びのSTEAM化」「学びの自立化・個別最適化」「新たな学習基盤づくり」に資する、新たな学習環境のデザイン・構築とその検証を進めた。

総  括

豊橋技術科学大学 教授 岡田 美智男

デジタル技術を活用した教育技法(EdTech)が世界の教育現場を変革しつつある中で、本研究プロジェクトは、学習科学、ヒューマン・ロボットインタラクション研究および生成AI技術等を駆使しながら、大学の研究者、企業の技術者が連携し、「未来の教室ビジョン」に資する、新たな学習環境のデザイン・構築を進めてきた。プロジェクトには大学院学生も参加し、小学生、高校生向けのワークショップを数多く開催するなど、人材育成の観点からも意義あるものとなっている。

今後の展開

株式会社ヒミカ 尾崎 逸男

本研究プロジェクトの研究成果である、共生型STEAM学習のためのロボット〈Toi〉は、小学校から高校生向けのプログラミング教材として提供できる。また協働的学習環境〈PoKeBo Cube〉および〈PoKeBo Studio〉は、小学校低学年向けの個別学習に応用可能であり、〈Muu〉や〈Namida0 Home〉は高齢者向けの傾聴型ロボットとしての応用が期待できる。さらに〈Talking-Bones〉や〈Bricolo〉は教室内での生成AI応用に、〈Oz-Bones〉は新たな療育支援環境としても展開していく予定である。