SDGs
SDGs達成に向けた脱炭素社会・安心安全社会
の実現と社会的課題の解決に資する
技術開発に取り組む

S2

インフォマティクスによる
革新的炭素循環システムの開発

中小企業でも導入可能なカーボンニュートラルシステム開発

研究開発の概要

県主要産業である窯業では石油使用窯を用いて焼成を行っているが、脱CO2機運の中、焼成方法転換は技術ハードルが高く電気料金高騰も伴い電気炉への転換も厳しく非常に厳しい未来が待っている。大型プラントと異なり、中小規模な窯ではCCS等の最先端技術を採用するには厳しく、低コスト・高効率なカーボンニュートラル触媒が早急に求められている。
マテリアルインフォマティクスを使用し、中小企業でも導入可能な低コストメタネーションシステム向け触媒、CO2回収材を開発し、カーボンニュートラルな水素とプロセスシミュレーションにより得られた適正条件で反応させることで小型でありながら、低コスト・高効率なカーボンリサイクルシステムを提案する。

総 括

中部大学 特任教授 二宮 善彦

 各要素別に、特許申請を含む新規性あるユニークな製品開発を実施。企業グループが自社ノウハウを基にアイデアを持ち寄りオープンイノベーションにより試作された開発サンプルを、性能評価。最終年度では知の拠点あいち実証検証エリアでの0.25m³/hスケールでの統合した実証運用を実施。
 産業技術センターの持つ各種評価装置での性能評価結果を理論考証し、中部大学の推定理論を軸にした検証を経て、CO2回収率70%を確認。
 実条件を想定した検証では修士生が中心となり、参画企業所有機材での試作・評価をインターンとして行う等、幅の広い人材育成も実施。

今後の展開

伊藤忠セラテック㈱
   触媒開発課長 髙橋 陽

開発製品として、非貴金属系実用触媒として業界最高水準性能を見込む「メタネーション触媒」、SOEC素子生産技術開発から得られ開発された「機能性素材スラリー成形法」、水分を多数含む排ガスからCO2分離が見込める「CO2吸着材」と全てのテーマに於いて既に実運用・商品化が始まっている物を含め、市場展開を行っている。本開発技術は全てプロジェクト終了時期に於いて需要喚起が始まっており、プロジェクト終了後も既に始まっている県内企業各社を含む多数の企業との連携により更なる進化を遂げるオープンイノベーションが期待される。