Core Industry
世界を牽引して未来を創りつづける
愛知の基幹産業の更なる高度化に資する
技術開発に取り組む

CI9

ナノ中空粒子を用いた
環境対応建材の研究開発

世界最高の断熱塗料を愛知から世界へ

研究開発の概要

 2015 年のCOP21 で成立したパリ協定で、世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して1.5℃に抑える努力をすることが定められ、各国はカーボンニュートラル社会構築に動き出した。エネルギー資源の見直し、脱炭素プロセスの構築は勿論のこと、生活や生産様式を根本から見直す努力が始められている。多くの人々が参加可能なテーマに、サーマルマネージメントの見直しがあり、持続可能性の視点から製品の長寿命化も必要である。本研究では、ゼロエミッションハウス・ビルの内装材等に利用可能な耐久性の高い断熱性材料の開発を実施した。具体的には、断熱性と耐擦傷性を併せもつ壁装材と樹脂ガラス用の塗料を開発ターゲットとした。

総  括

名古屋工業大学 教授 藤 正督

開発ターゲットは何れも初期目標値をクリアーすることができた。粒子分散に苦労したが、産学の融合により乗り越えることができた。サンゲツやF-Plan が持つユーザー情報やセミナーを通じた情報収集が実利的な開発を支えた。学生や若い研究員もプロジェクト開発に参加し、企業におおける開発について学ぶ機会となった。就職活動やインターンシップでその経験がプラスとなり、多くの学生が愛知県内の企業に就職した。

今後の展開

玄々化学工業㈱ 取締役 大木 博成

産学官の密接な連携研究で、断熱+耐擦傷性壁装材と断熱+耐擦傷性塗料(樹脂ガラス用)の開発が計画どおり終わった。ここから産の力の見せどころである。今回の開発の主は建材であったが、県内主要産業である自動車、建機、農業さらには植物工場まで水平展開可能であることがプロジェクト期間中の調査でわかった。また、CE ビジネスでアドバンテージ、リペアリング事業などの展開の芽もあることを感じている。