DX
第4次産業革命をもたらす
デジタル・トランスフォーメーションの加速に資する
技術開発に取り組む

D1

モノづくり現場の試作レス化/DXを加速する
トライボCAE開発

CAEフル活用によりモノづくり現場の設計力UP

研究開発の概要

近年のCAE(Computer Aided Engineering)技術の発展により、モノづくりの現場においてもその活用が急務となっている。一方で、摩擦、摩耗、潤滑といったトライボロジー問題の数値シミュレーション予測は未だに難しく、このことが設計開発の完全試作レス化(例えば、バーチャル環境下で設計から性能検証が完結する)を実現するための妨げとなっている。そこで本プロジェクトでは、これまで単純形状や理想環境下での適用を念頭に開発が進められてきたトライボロジー問題の数値解析技術について、実際の機械要素設計や生産加工現場でのCAE解析に適用可能な形に再整備することで、モノづくり現場におけるCAE力の強化に貢献することを目的とする。

総  括

名古屋工業大学 准教授 前川 覚

本テーマでは、産学官連携を基盤に、トライボロジー問題の数値解析技術を実際の製造現場に適用可能な形に再構築しました。研究成果をもとにした大学発スタートアップを設立し、県内中小企業へのモノづくりDX支援を続けています。また、プロジェクトを通じて次世代のCAE技術者の育成を行い、産業界全体の競争力強化に貢献しました。今後は、スタートアップを中心としたモノづくり技術に関するオープンプラットフォーム開発を通して産業界への貢献を続けていく予定です。

今後の展開

デンソー 担当係長 丹羽 佑太
サンワケミカル㈱ 代表取締役 鳥居 亮作

本プロジェクトで開発したCAE技術を基盤に、応用分野を拡大するための新たな機能追加を計画しています。具体的には、異なる材料特性や複雑形状への対応を可能とする解析機能を開発し、自動車部品や精密機械分野への水平展開を進めます。これら技術を設計現場に広く応用することで、製造業全体の設計効率向上と地域産業の競争力強化に貢献します。