Core Industry
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技術開発に取り組む

CI5

塗膜/外用剤の次世代分子デザインに向けた
3次元可視化法の確立

分子を見通すモノづくりに向けて

研究開発の概要

 近年のマテリアル製品開発あるいはメディカル分野における安全性の評価において、どのような成分が機能発現に必要なのか、有効成分がどこでどのように働くのかを理解することで、最適な機能設計・特性制御を目指した検討が可能となる。しかしながら既存の分析手法において、これらの分野で用いられる多様な有機分子・無機物を区別・追跡しながら、内部の微細構造を立体的に可視化する手法はほとんどなかった。
 そこで、本研究開発では、高い空間分解能をもち、有機・無機の幅広い化合物を検出できるイメージング質量分析法(二次イオン質量分析、SIMS)を用いた、含水状態あるいは移動性化合物を含む試料の3 次元分析手法の開発に取り組んだ。

総  括

名古屋大学 准教授 青木 弾

名古屋大学・あいち産業科学技術総合センターの連携によって、低温3 次元可視化および解析技術を開発した。塗膜開発および外用剤評価を行うチームとの連携によって多様な試料への応用力をもつ分析技術として確立した。得られる分析データを最大限に活用するため、オープンソースであるPython を用いたデータ解析環境を整備し、研究開発期間後に広く一般利用できる状態を整えた。民間企業若手研究員、大学生・大学院生を交えた研究交流によって、分析評価技術の浸透を図り、モノづくりの現場において実践的解決力をもつ人材を育成した。

今後の展開

中京油脂ホールディングス㈱
       開発課長 加藤 裕貴

3 次元可視化に基づく塗膜製造工程の最適化により、高機能を発言する製品設計/ 開発への道筋をつけた。今後、次世代機能性コーティング剤の開発を進め、数年以内の販売開始を目指す。

日本メナード化粧品㈱
       主幹研究員 山羽 宏行

3 次元可視化により、皮膚に浸透した外用剤成分のリアルな挙動解析を可能とした。今後、当該技術を利用した浸透促進製剤の開発と実用化、有効性および安全性評価技術への応用を進める。