DX
第4次産業革命をもたらす
デジタル・トランスフォーメーションの加速に資する
技術開発に取り組む

D7

愛知農業を維持継続するための
農作業軽労化汎用機械の開発と普及

キャベツ生産の継続、生産量一位の維持を目指して

研究開発の概要

愛知県のキャベツの出荷量は全国1位(2022年)であり、県の主要な農作物の一つである。その生産には、広大な耕作地の生育状況の見回りや管理に加え、「拾いどり」(出荷基準に達したキャベツを選定しながら収穫する方法)により収穫する作業が伴うため、農家にとって重労働であり、生産継続における大きな課題となっている。本研究開発では、拾いどりの回数を削減するために広大な農場全体のキャベツの生育診断技術と、生育を揃えるための自動施肥技術の開発、および、収穫作業を支援するための野菜作業車の間欠運転技術や将来の自動運転実現に向けた電動化技術の研究開発を実施する。

総  括

愛知工業大学 教授 塚田 敏彦

ハードウェアとソフトウェアのものづくり企業、個人農家、農学系と工学系の大学、農作業を請け負う営農企業、県農業総合試験場が連携・協力して、シーズ技術を活かしつつ、現場の声を取り込みながら研究開発に取り組んだ。
「生育把握・アドバイスシステム」、「収穫支援技術」、「自動施肥制御機」を開発し、公開実験を実施した。これら技術の実演を行うことにより、農業関係者への認知度を高めるとともに、社会実装を目指して情報を発信中である。

今後の展開

株式会社マックシステムズ
    オートモーティブ営業部 主任 吉田 正博

キャベツ生産にかかる負荷を軽減することにより、農家の維持継続に貢献し、生産出荷額の維持向上が図られる。開発された装置は、農家に既に導入されている作業車に搭載できるため、導入のためのコスト負担が少なく、早期の普及が期待できる。また、キャベツ以外にブロッコリーなど県内で生産が盛んな作物への展開も計画中である。将来的には、装置の製造販売や、農作業請負ビジネスの起業といった、新規事業の創出も検討中である。